デュアンオールマンのバンド構想

デュアンオールマンのバンド構想の着地点であるファースト。荒削りな部分と消化しきれてない部分はあるが歴史的作品

デュアンのバンド構想

69年9月にNYで2週間で録音され、
同年11月にリリースされたこのアルバムは、
アメリカンロックに新しい時代が到来したことを告げることに
なった記念すべき作品。

ポールバターフィールド、
60年代のブリティッシュブルースなどの成果を踏襲しつつも、
南部の風土のたまものか、スケールの大きな展開は魅力的
彼らの演奏には、もはや単なるブルースの模倣とは
くくりきれないソウルと独自の粘りがある
デュアンの演奏にも、クラプトン、ジェフベックなどへの
傾倒がきいてとれるが、独自の領域を開拓している。

デュアン以外のメンバーのテクニックもバンドとしてのまとまりも
まだまだ荒削りなものながら、何とも言えないムードをもつ。
底知れぬ魅力を感じさせてくれる。
デュアンが長年あたためてきたバンド構想が実践されていて、
ブルーズを基本いしながら様々な音楽をミックスさせている。
このスタイルはまさにオールマンスタイルの原型。
サザンロックの歴史はこのアルバムからスタートした。

「ドリーム」のソロではメロディーの美しいスライドギターと
駆け上がるトーンを聴かせてくれ、
スライドギターと古典的ブルーズの力強いプレイも
オールマン・ブラザーズ・バンドのスタートにふさわしいものである。

しかし、結論からいうと、演奏面だけ取り上げれば、
オールマンズの最初の2枚のスタジオアルバムは演奏が
硬く、のちのフィルモアイーストライブを聴いてしまうと
ライブの予習というか、試作的な印象が濃厚。